便利屋フランチャイズ比較コム
便利屋のフランチャイズは、儲かるのか。失敗する人は多いのか。先に言っておきます。このサイトは、フランチャイズに入ろうか迷っている人の背中を押すためのサイトではありません。入るべきでない人を止めるために作りました。
管理人は町田市で便利屋を経営していて、これまで便利屋のフランチャイズについて、何十人もの相談を受けてきました。開業したあとの人たちも見てきました。その経験から、先に結論を書きます。
はじめにお断りしておきます。このサイトに書いてあることは、すべて私個人の見解と、個人の感想です。数字のように確認できるものは出典を書いていますが、「こう思う」「そう感じる」という部分は、あくまで私の経験と感覚です。すべての人に当てはまるとは限りません。最後は、ご自身で調べて、ご自身で判断してください。
戦闘力の高い人は、本部があってもなくても自分で道を作ってうまくいきます。逆の人は、本部があっても苦しみます。フランチャイズは、その人の力を足してくれる仕組みではありません。
この記事でわかること
便利屋は、資格がいらず、車と道具があれば始められます。だから簡単そうに見えます。でも、始められることと、食べていけることは別です。管理人が自分で経営してきて、相談を受けて見てきた実感を書きます。
便利屋の現場を一度も経験したことがない人は、フランチャイズでも個人でも、いきなり開業しない方がいいです。
開業する前に、便利屋のアルバイトや手伝いを、最低でも5日間はやってください。求人でも、知り合いの便利屋の手伝いでも構いません。5日あれば、体力的にきついか、人の家に入る仕事が合うか、段取りを自分で組めるかが、だいたい分かります。
合わないと分かるのが、開業資金を払う前なら、いちばん安く済みます。
多くの本部は「集客をサポートします」と言います。ただ、私の経験では、本部がほとんど集客をやってくれないのが実情です。お客さんを連れてきてくれるのではなく、チラシやホームページの型を渡されて、動くのは自分、という形が多いです。
集客は、フランチャイズに入っても、自分で個別にやる必要があります。ここを分かっていないまま加盟すると、開業して最初の数か月で、お金だけが減っていきます。
うまくいっていない便利屋に共通しているのは、ほぼ例外なく、集客ができていないことです。作業の腕がよくても、人柄がよくても、依頼がなければ意味がありません。逆に、集客ができる人は、作業をする人を探すこともできます。
フランチャイズでも、事業は事業です。加盟しただけで仕事は来ません。本部が代わりに動いてくれるわけでもありません。
うまくいかないときに「本部が悪い」と考える人、人におんぶに抱っこで進めようとする人は、フランチャイズに入っても、ほぼ間違いなくうまくいきません。そういう人は、加盟しない方がいいです。
便利屋は、まだメジャーな事業ではありません。看板を見れば誰でも知っている、という状態ではないです。
フランチャイズの看板があれば、多少の信頼感は出ます。「フランチャイズの名前だから頼む」というお客様も、一定数はいます。ただ、他のビジネスと比べると、そこまでインパクトはありません。その数も、多くはないと思います。看板の力で仕事が来ると考えて加盟するのは、危ないです。
研修は、もちろんあった方がいいです。ただ、実際には、現場に出て、実践して身につくことがほとんどです。
いまはYouTubeやAIに聞けば、私の感覚では、7〜8割の問題は解決できます。その人のこれまでの経験や力にもよりますが、情報さえあれば解決できることが多いです。軽く考えているわけではありません。それでも、本部が何とかしてくれる、という期待は、あまり持たない方がいいです。
ひとつでも強く当てはまるなら、いったん立ち止まってください。独立には人生をかけることになるので、合わない人が始めると、本当に不幸になります。私はそれを止めたいです。
先に、全体の割合についての私の感覚を書きます。便利屋フランチャイズに加盟した方がいい人は、おそらく1割から2割くらいだと思います。ゼロから自分で始められる人と、始められない人がいるのは事実です。始められない人にとっては、本部の仕組みが助けになることがあります。
可能性があるのは、本部が決めたやり方を、素直にコツコツ続けられる人です。ただし、担当のスーパーバイザーとの相性という運の要素は残ります。このタイプでも、集客は自分で上乗せして動く前提で考えてください。
もうひとつ、便利屋は作業を黙々とやればいい仕事だと思っている人も、勘違いしています。私の経験では、作業の腕よりも、コミュニケーション能力が高い人の方が、うまくいきます。作業ももちろん大事です。ただ、お客様とのやりとりが苦手だと、「またこの人に頼もう」というリピートになりにくいです。
ここでいうコミュニケーション能力は、話がうまいことではありません。口数が少なくても、ちゃんと信頼してもらえる人、好かれる人のことです。
反対に、胡散臭く見られやすい人、人から嫌われやすい人、ズバズバ言いすぎてお客様ともめやすい人は、便利屋は難しいかもしれません。きれいごとではなく、人がよくて、人のために動けて、お客様が喜んでくれる顔を見たい、という気持ちがないと、ただの商売としては、かなり難しいと思います。
開業して1年以内にやめてしまう人は、便利屋全体で見ると、私の感覚では3〜4割います。便利屋だけの公的な統計は見つからなかったので、これはあくまで個人の感覚です。
2年目に進めるのは、1年目に頑張ってある程度の結果が出た人か、手元に余剰資金があった人です。1年目は、めちゃくちゃ厳しく、いちばん大変な時期です。
入りやすいからです。便利屋は、資格がいらず、開業資金も低めで始められます。参入のハードルが低いぶん、簡単に入ってきて、簡単に諦めてやめていく人も多い仕事です。
準備なしで始める人が多いからです。現場の経験がない。集客の仕組みがない。生活費の蓄えがない。そのまま始めて、思うように依頼が来ないまま、資金と気力が先に尽きます。
立て直しの手段として、始める人もいるからです。相談に来る方の中には、以前、自分で事業をやっていたものの、うまくいかなくなり、リカバリーとして便利屋に体ひとつで飛び込んでくる人も少なくありません。体ひとつで始められるのは、便利屋の強みです。ただ、資金にも気持ちにも余裕がない状態で始めると、1年目の厳しさが、そのままのしかかります。この点は、あとの「生活費」の項目で書きます。
逆に、2年目、3年目、4年目と続けていくと、経験も、実績も、信頼も積み上がります。お客様も、リピートも、仕事のパートナーも増えて、どんどん楽になっていきます。
だから、勝負は1年目です。ここを乗り切るために、生活費の蓄えと、現場の経験が効いてきます。
最初の半年は、本部があるとめちゃくちゃ心強いと思います。分からないことを聞ける相手がいるのは、大きいです。
ただ、フランチャイズに入った人から、1年もすれば本部はそこまで必要なくなる、という話はよく聞きます。1年目、遅くとも2年目になると、本部の人はほぼ必要ない、という人もいます。
そのあとも役に立つものがあるとすれば、加盟店どうしの情報交換です。他の加盟店がどんな工夫をして、どんな問題にどう対応しているかを聞けるのは、かなりプラスになると思います。
一方で、契約が続く間は、月額の固定費は毎月出ていきます。本部が必要なくなったあとも払い続けるお金です。この金額は、あとの数字の表で出しています。
集客がうまくいかなくても、本部には毎月お金が出ていきます。売上がゼロでも発生するお金だけを、3年分で並べました。初期費用に、月額固定費の36か月分を足した額です。
| 社名 | 開業資金 | 月額 | 3年で本部に払う額 | 店舗数 |
|---|---|---|---|---|
| お助け本舗 | 99万5,238円 | 52,380円 | 約288万円 | 300店舗公式 |
| お助けマスター | 125万円 | 55,000円 | 約323万円 | 70店舗公式・2025年5月現在 |
| ファミリー | 148万5,000円 | 55,000円 | 約347万円 | 102店舗管理人調査 |
| くらしのパートナー | 154万円 | 58,300円 | 約364万円 | 150店舗管理人調査 |
| 家工房 | 317万1,000円 | 55,000円 | 約515万円 | 280店舗超公式 |
いちばん安い本部でも、3年で約288万円です。毎月5万円前後の固定費は、仕事が取れない月にも発生します。集客を本部に任せたつもりで始めると、この数字が重くのしかかります。
各社の公式サイトで確認した内容です。「公式に記載なし」は、推測で埋めていません。「第三者」は、比較サイトなど公式以外の情報です。確認日:2026年10月30日。
| 項目 | お助け本舗 | お助けマスター | ファミリー | 家工房 | くらしのパートナー |
|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用(税込) | 995,238円 | 1,250,000円(保証金15万円は返還) | 約148.5万円(第三者) | 約317万円(保証金30万円を含む・税込換算) | 公式に記載なし |
| 月額固定費(税込) | 52,380円(商標使用料) | 55,000円 | 55,000円(第三者) | 55,000円(税込換算) | 公式に記載なし |
| 3年総額 | 約288万円 | 約323万円 | 約347万円 | 約515万円 | 算出不能 |
| 店舗数 | 300(公式) | 70超(公式・2025年5月時点) | 公式に記載なし | 280超(公式発表・2026年10月5日) | 公式に記載なし |
| 運営会社 | 公式に記載なし | 株式会社Ace-Group | 株式会社ミスター通商(1985年設立) | 株式会社家工房(2026年5月に事業譲渡) | 株式会社クラビス |
| 無店舗・自宅開業 | 可 | 可 | 公式に記載なし | 店舗不要で1人開業 | 可 |
| 副業での開業 | 可 | 可 | FCは記載なし(技術修得コースは可) | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| 開業費のローン | 公式に記載なし | 融資サポートあり(手数料別) | ローンで0円開業と記載 | 融資の紹介あり(手数料別) | ローン・補助金のサポートあり |
| 損害保険 | あり(最大1億円) | あり(最大1億円) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| 研修費 | 73,333円 | 198,000円 | 公式に記載なし | 440,000円(税込換算) | 公式に記載なし |
| 研修日数 | 3日間 | 10日間(加盟プランのページでは6日間) | 公式に記載なし | 10日間 | 公式に記載なし |
| ホームページ制作 | あり(費用に含む) | あり(資材費に含む) | あり(開業の流れに含む) | あり(パックに含む) | 店舗ページの作成あり |
| チラシ | あり(大小各1万枚) | あり | あり | あり(10万部) | 公式に明記なし |
| 契約期間 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし(第三者は3年) | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
本編と同じ表に並べると比較がずれるため分けています。次の2つを公式で確認できた会社は、翌月以降に本編へ移します。(1)初期費用と月額固定費が公式に公開されている (2)現在の店舗数が公式に確認できる。
| 社名 | 分けた理由 | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|---|
| クライアントパートナーズ | 相談・代行系が中心(女性スタッフ特化) | 300万円(代理店は100万円) | 利益の30%(変動) |
| ベンリー | 募集対象が法人で、費用は公式非公開 | 約740〜800万円(第三者情報) | 約20万円(第三者情報) |
| 七福神 | 月額ロイヤリティが非公開で3年総額を算出不能 | 280万円(公式の表記) | 公式に記載なし |
七福神は、公式に「全国出店予定77店舗」とありますが、これは計画値です。現在の店舗数は公式で確認中で、毎月確認して分かり次第書き換えます。
開業費用・加盟金・ロイヤリティ・資機材費・店舗数を、項目別に並べた比較表です。数字は管理人調査(2026年6月)をもとに、毎月確認して更新します。店舗数は公式の数字を優先しています。そのほかの項目は、公式に確認できた数字が上の全項目比較表にあるので、そちらを優先してください。
| 項目別に比べる | お助け本舗 | お助けマスター | ファミリー | くらしのパートナー | 家工房 |
|---|---|---|---|---|---|
| 開業資金 | 99万5,238円 | 125万円 | 148万5,000円 | 154万円 | 317万1,000円 |
| 加盟金 | 10万4,762円 | 33万円 | 33万円 | — | 143万円 |
| ロイヤリティ(月額) | 52,380円 | 55,000円 | 55,000円 | 58,300円 | 55,000円 |
| 資機材・販促費 | 81万7,143円 | 57万2,000円 | 66万円〜 | — | 63万8,000円 |
| 研修費 | 7万3,333円 | 19万8,000円 | 49万5,000円 | — | 44万円 |
| 店舗数 | 300店舗公式 | 70店舗超公式・2025年5月 | 102店舗管理人調査 | 150店舗管理人調査 | 280店舗超公式 |
店舗数は、公式に載っている数字を優先しています。公式に載っていない会社は、管理人調査(2026年6月)です。管理人調査では、お助け本舗309店舗、お助けマスター92店舗でした。七福神は番外編のため外しています。
| 会社名 | 設立 | 2020/3 | 2021/6 | 2021/12 | 2022/3 | 2022/10 | 2023/4 | 2023/10 | 2024/7 | 2025/5 | 2026/6 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 便利屋お助け本舗 | 2011年 | 230 | 276 | 272 | 274 | 273 | 274 | 266 | 281 | 約288 | 309 |
| おうちの御用聞き家工房 | 2018年 | 3 | 95 | 136 | 137 | 195 | 216 | 232 | 260 | 約260超 | 280超(公式) |
| 便利屋ベンリー | 1990年 | 230 | 210 | 213 | 208 | 200 | 189 | 185 | 176 | 約175 | 167 |
| くらしのパートナー | 2016年 | — | — | — | — | — | — | — | — | — | 150 |
| 町の便利屋さんファミリー | 1985年 | 95 | 84 | 90 | 91 | 90 | 95 | 95 | 95 | 約98 | 102 |
| 便利屋お助けマスター | 2016年 | — | — | — | — | — | 7 | 28 | 58 | 約65 | 92 |
| クライアントパートナーズ | 2009年 | 15 | 16 | 16 | 16 | 16 | 17 | 17 | 17 | — | 18 |
| 便利屋七福神 | 2013年 | — | — | — | — | 4 | 7 | 7 | 5 | — | 公式で確認中(管理人調査では5) |
2020/3〜2024/7は管理人の記録、2025/5は「約」付きの概算、2026/6は管理人調査です。調査の時期と数え方が違うので、増減は目安として見てください。公式の数字と異なる場合があります(家工房の2026年のみ公式発表)。「—」は未調査です。
これはフランチャイズに入る場合でも、入らずに開業する場合でも同じです。開業資金とは別に、生活費を最低でも半年分、できれば1年分は用意しておいてください。
生活費の蓄えがなくても、始めることはできます。ただ、お金に追い詰められた状態で始めると、やらなくていいアルバイトを入れたり、非効率なことをやらざるを得なくなります。本業の集客や技術に時間を使えず、遠回りになります。
生活費が半年分あるだけで、戦い方が変わります。目先の売上を追わずに、集客の仕組みを作る時間を取れるからです。
前の仕事や事業がうまくいかず、立て直しのつもりで便利屋を始める人は、この蓄えがない状態で始めることが多いです。気持ちはよく分かります。ただ、焦って始めるほど、1年目は苦しくなります。まず、半年分の生活を支える手立てを考えてから、動いてください。
本部の営業トークではなく、契約書の文面で確認してください。次の項目は、公式サイトの数字だけでは分かりません。
数字は公式サイトを優先して並べています。公式で確認できなかった項目は、そう書いたうえで管理人調査と明記しています。
相談・代行系のクライアントパートナーズ、法人向けのベンリー、七福神は、性質が違うため番外編として別に載せています。
入る前に、一度話しませんか
フランチャイズに入るかどうかの相談を受けています。契約書の確認ポイントを一緒に整理するだけでも構いません。話を聞いて、やめた方がいいと思えば、はっきりそう伝えます。
無料相談はこちら30〜60分/メール・オンライン
少し先の話ですが、開業して2、3年目、お客様が増えて忙しくなってから出てくる悩みがあります。問い合わせの電話に、常に出なければいけないプレッシャーです。
土日も祝日も、休みの日も電話は鳴ります。特にリピートのお客様からの電話は大切なので、出ないわけにいきません。この心理的な緊張が、嫌な人は本当に嫌で、続かなくなる人もまあまあいます。
人を雇うなど、解決する方法はいろいろあります。ただ、便利屋は基本的に1人でやる仕事です。全部を自分でやる、という気概がないと、難しいと思います。
看板があっても、現場で起きることは同じです。開業する前には見えにくい話を書きます。
厳しい話ばかり書きましたが、お客様からの「ありがとう」で救われる仕事でもあります。大事なのは、きつさを知ったうえで始めることです。
便利屋のフランチャイズは、やめた方がいいですか。
全員にやめた方がいいとは言いません。ただ、集客や仕事を本部に期待している人、うまくいかないときに人のせいにしやすい人、現場の経験がない人は、やめた方がいいです。私の感覚では、フランチャイズに加盟した方がいい人は、1割から2割くらいです。入るかどうかの前に、自分がどちらのタイプかを考えてみてください。
管理人は、町田市で便利屋「困りごと解決本舗」を経営していて、便利屋歴は8年目です。便利屋の経営者が集まる、日本最大級のLINEオープンチャット(参加者555名)も運営しています。フランチャイズには加盟せず、個人で開業しました。このサイトで紹介している会社とは、加盟関係も報酬のやりとりもありません。