このサイトは現役の便利屋経営者が、便利屋フランチャイズの様々な点を分析・比較した情報をまとめたものです。
主に「お金にかかわること=総開業資金・加盟金・ロイヤリティ」は詳しく解説しています。「本部のサポートの詳細」「スキルやノウハウなどの研修面」「など各社をわかりやすく表で比較しています。
フランチャイズを選ぶのであればしっかりとデータや数字を見て「どこのフランチャイズに入るか?」の判断材料になれば幸いです。
便利屋を始めようと思ったときに、便利屋の経験がある方は少ないので、誰もが未経験からのスタートとなります。便利屋の業務は幅広く、簡単な作業から、技術を得なければ対応できないものも。
フランチャイズに加入すると、技術的なノウハウはもちろん、未経験の方でもスムーズい経営することはできます。フランチャイズ選びで迷っているポイントが「制限があること」であれば、自由度が高いところを選ぶ、または、自力で開業するという方法がよいでしょう。
フランチャイズで便利屋をする6つのメリット
その一方で、デメリットもあります。フランチャイズにはある程度の制限があるので、その経営方針に従わなければいけません。
フランチャイズで便利屋をする4つのデメリット
本部のことが信頼できて、その決められたルールの中で最大限の努力ができるならその恩恵ははかりしれません。しかし、経営方針が自分の考えとそぐわない場合は、ビジネスパートナーとしてともに歩くことはできません。
フランチャイズで便利屋を初めて、そのうち辞めて独立しようと考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、フランチャイズの契約の中には、「フランチャイズを辞めて1~3年は便利屋として開業してはいけない」という制限があるところも多いです。
フランチャイズで使っていたフリーダイヤルは、フランチャイズを辞めると使うことができなくなるので、お客様が減ってしまう恐れもあります。
フランチャイズ選びは本部によって大きく違うので、慎重に選ぶことが重要です。近年、他の業種と比較して、安く開業ができるということで、便利屋は増えています。今後は競合対策も重要になり、集客や独自のサービスも考えていく必要があります。
便利屋お助け本舗 | 町の便利屋さんファミリー | おうちの御用聞き家工房 | クライアントパートナーズ | 便利屋ベンリー | |
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開業資金 | 99万5,238円 | 148万5,000円 | 305万円 | 300万円 | 不明 |
ロイヤリティ |
52,380円 | 55,000円 |
44,000円 |
利益の30% | 不明 |
資機材・販促費 | 81万7,143円 | 66万円~ | 82万5,000円 | 記載なし | 不明 |
研修費 | 7万3,333円 | 49万5,000円 | 33万円 | 記載なし | 不明 |
研修期間 | 3日間 | 約2週間 | 10日間 | 記載なし | 53日間間 |
店舗数 | 274店舗 | 91店舗 | 216店舗 | 17店舗 | 189店舗 |
公式サイト | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
資料請求 | 資料請求 | 資料請求 | 資料請求 | 資料請求 | 資料請求 |
※フランチャイズ名をクリックするとフランチャイズの詳細(開業資金・開業サポート・研修など)を見ることができます。
開業に必要な費用が安ければよいというわけではありません。十分なサポートを受けれなかったり、様々な資材が別料金という場合もあるので、それぞれの便利屋の特徴を知ったうえで選択しましょう。
ロイヤリティとは本部に月々支払うお金のことを指します。有名な名前を利用し、技術・経営のノウハウを利用する代わりに支払うと考えるとよいでしょう。
便利屋は様々な作業を行うための道具・HP・チラシ・制服など様々なものが必要です。フランチャイズ側がこういった様々な資機材をまとめて購入してくれることもあります。
当サイトの管理人は2020年より、便利屋フランチャイズ大手5社のデータを集めています。そのため、この数年でどのように業界が変化して行っているのかを公開します。
全国的に店舗数が多く運営実績年数が長い所と契約をするのがおすすめです。※店舗数は2023年4月現在のものです。
便利屋フランチャイズでは2020年より、大手5社の直近2年半の「店舗数増減データ」「都道府県ごとの店舗数増減データ」を記録しています。興味がある方はぜひこちらもチェックしてください>>
便利屋の集客のメインはポスティング(チラシ配布)ですが、ホームページを見て見積もりを依頼する方も多くいます。WEB集客は必須です。
フランチャイズによって開業後のサポートに差があるのは事実です。本部がどのようなサポートをしているのかフランチャイズ別にまとめました。
フランチャイズでの開業は研修があるので、初心者の方でも開業しやすいですが、研修の内容は本部によって大きく違うのが難点です。
大手便利屋のメリット
大手の便利屋のデメリット
「開業資金の事を考えると・・・」「研修が長期間だから」という事をネックに悩む方もいるようですが、それぞれ開業資金も研修期間も便利屋によって様々なタイプがあります。
「初期投資が少ない方がよい」ならば加盟金が少ない所。「収益を増やしたい」という目的であれば、ロイヤリティ金額が一律で固定の所がよいでしょう。自分の目的や、開業後のことも考えながら選ぶことをおすすめします。
フランチャイズに加盟して便利屋を始めることに、迷いがある方は個人で便利屋を始めるという選択肢もあります。
町の便利屋さんファミリーではフランチャイズには加盟せずに、技術や経営方法などを教えてくれる『自由開業コース』もあります。不動産業・内装業・リフォーム業・清掃業・飲食業など様々な業種の方が、研修を受けに来られているそうです。
他にも、コンサルティングサービスを利用して、便利屋の経営・集客・実務のアドバイスなどを受ける方法もあります。
便利屋フランチャイズ大手の集客、コンサルティングサービスを利用して集客を学ぶ方法をまとめた記事はこちら>>
フランチャイズに加盟したいと思った場合どのような流れになるのか、町の便利屋さんファミリーの事例で解説します。便利屋大手フランチャイズは細かい部分は違いますが、大まかな流れは以下のような流れになります。
フランチャイズシステムの内容、便利屋の仕事内容についての説明。要望・条件(開業エリア)等を踏まえて、開業プランの相談などが行われます。
開業説明会は公式HPから申し込みすることができ、日程が合わない場合は電話で相談をすると別日で行ってもらえるので安心です。
実際に便利屋開業研修を受けている人たちの見学を行い、質問をすることもできます。
正式な加盟契約を結び、研修を行います。研修プログラムの中には、様々な技術やノウハウはもちろん、経営者として必要な知識も提供してもらうことが可能です。
加盟コースには、資機材費用が含まれているので、資機材・ユニフォーム・宣伝用チラシ・車両ステッカー等など一式を準備してもらえます。
フランチャイズならではのサポートがあるので、判らない事が発生した場合は本部に聞くこともできます。提携・協力先企業もあるので、そういったつながりを利用するのも一つの手です。
フランチャイズ契約はもちろん、解約する時についても契約書には細かく記載されています。
フランチャイズでの開業は、便利屋だけでなく多くのフランチャイズでは開業してからが大変です。本部の教えてくれた通りにしておけば大丈夫ということはありません。お客様からのご依頼がなくてもロイヤリティの支払いは毎月やってきます。
しかし、契約内容によっては中途解約の違約金が高額であったり、業績不振や赤字になってしまった場合の本部の対応が悪質な場合もあります。つまり、やめたいけれどやめられないという状況に陥ってしまうのです。
「足抜け」と呼ばれる契約違反をして脱げてしまい、こういったトラブルでフランチャイズ本部と裁判になっているという方も。
フランチャイズにこだわらない方は、他にも開業方法があります。
フランチャイズでの開業を大手でやれば最低でも100万円ほどの費用がかかります。しかし、最低限の費用でフランチャイズのノウハウを得る方法はあります。
町の便利屋さんファミリーではフランチャイズには加盟せずに、技術や経営方法などを教えてくれる『自由開業コース』もあります。不動産業・内装業・リフォーム業・清掃業・飲食業など様々な業種の方が、研修を受けに来られているそうです。
フランチャイズではなく自力で開業したい方へ
便利屋は必ず必要とされる資格は特にありません。そのため、個人で開業しようと思うのであれば、開業届さえ出せば開業することができます。
個人で開業すると、営業時間や料金設定など自分で決めることができるメリットもあります。しかし、運営の仕方や作業の進め方など、フランチャイズで得ることができます。しかし、ノウハウや知名度、安心感がないので、最初は手探りで苦戦をするかもしれません。
当サイトの管理人は便利屋を経営している方のコミュニティも運営しています。個人で開業となると、同業の方に聞いてみたいと思っても知り合いがいないことが多く、手探りの時間が続きます。
コミュニティにはフランチャイズで経営している便利屋の方も、個人で経営している便利屋の方が300人近く登録者がいるコミュニティを運営しています。
こんな方はぜひ、コミュニティに参加して情報交換をしてみてください。
高齢者向けの便利屋業は社会的に貢献性の高い事業であり、需要も増えている分野です。家庭清掃、買い物代行、家の修理などの御用聞き感覚で事業を始める方も多くいます。(関連ページはこちら:便利屋で高齢者サービス|高齢者向け便利屋の開業はおすすめ)
法律に触れることや、社会道徳に反するような仕事は引き受けることはできません。依頼者が困っていたとしても、便利屋自身が持っていない資格や免許が必須となる仕事に関しても断らなければいけません。
資金不足や顧客対応の不備、法的・規制上の問題、競合の過多など様々な原因があります。失敗しないためには、高品質なサービスと優れた顧客対応を提供する努力し続けなくてはいけません。(関連ページはこちら:便利屋開業を失敗しないための知識|フランチャイズ開業トラブル防止)
当サイトは半年ごとにフランチャイズの店舗数を調査していますが、新規での開業が伸びているフランチャイズと、減っているフランチャイズがいます。フランチャイズで開業したから安心というわけでもないことがわかります。(関連ページはこちら:2023年最新|便利屋フランチャイズ大手5社の店舗数を比較)
儲かるのかどうかは開業した地域の需要、提供するサービス、同じ地域の競合の有無など様々な要因があるので「儲かる」と言い切ることはできません。成功するためには、継続的な努力と顧客満足度の向上が不可欠です。
こちらの記事にフランチャイズで開業した方の、収支シミュレーションを掲載しているので参考にどうぞ>>便利屋は儲かるの?現役便利屋が自分の経験から答えます
便利屋は地域の方に向けたサービスとなるので主にチラシのポスティングを行って集客を行っていましたが、現在多くの便利屋がFacebook、Instagram、TwitterといったSNSやホームページでの集客を行っています。(関連ページはこちら:便利屋の集客|フランチャイズ5社のWEB集客・チラシについて比較)
また、地元の不動産会社、不動産管理会社、ホテル、ホスピス、高齢者施設などのローカルビジネスと提携しサービスを提供することも可能です。
フランチャイズの契約は大金がかかるうえに、これからの生活がかかるので慎重に行ってほしいのが管理人の気持ちです。しかも、契約後にトラブルになることも多く、弁護士.COMではフランチャイズの契約トラブルの相談も多く見られます。
また、フランチャイズ契約の中には競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)というものがあることを知っておいてほしいと思います。簡単に説明すると、「フランチャイズ契約を結んだ会社と競合する業務を行ってはならない」ということです。しばらくフランチャイズで経験を積んで独立しようという考えはできないかもしれません。(関連ページはこちら:便利屋フランチャイズの競業避止義務|フランチャイズ脱退・独立)