便利屋をフランチャイズで開業すると、月々ロイヤリティの支払いが発生します。全国展開しているフランチャイズ6社のロイヤリティを比較しました。

便利屋フランチャイズ6社のロイヤリティを比較

便利屋,ロイヤリティ

 

ロイヤリティとは店舗の看板や名前を利用する商標使用料、技術・経営のノウハウを利用する代わりに本部に支払うお金のことです。

 

便利屋のフランチャイズの多くは月額の固定料金で多少の差があることがわかります。

 

【2024年1月最新】6社を一気に比較

店名 ロイヤリティ 方式
便利屋お助け本舗 52,380円 定額方式
町の便利屋さんファミリー 55,000円 定額方式
便利屋お助けマスター 55,000円 定額方式
おうちの御用聞き家工房

44,000円
(+システム費11,000円)

定額方式
クライアントパートナーズ 利益の30% 売上歩合方式
便利屋ベンリー 公開されていません。

※便利屋ベンリーの情報は現在公開されていません。

 

ロイヤリティだけでなく、開業で必要な資金やサポート面など様々な面を比較して選ぶと、安定した経営を保つことができるでしょう。

 

ここでは、管理人が調査した便利屋フランチャイズ7社のロイヤリティを比較し、公式サイトで公開されている2社について収支シュミレーションをみていきましょう。

 

 

ロイヤリティは月々の支払だけではない場合も

管理人が調査した便利屋フランチャイズ6社のうち、4社が月々の支払いが固定される定額方式です。

 

『クライアントパートナーズ』は売上利益の30%がロイヤリティとなる売上歩合方式でした。

 

便利屋に限らずフランチャイズ契約では辞める時にもこのロイヤリティが深く関わってくる場合もあることを覚えておいてください。

 

  • フランチャイズ契約を辞めるとなった場合に、ロイヤリティの〇ヶ月分の違約金が発生
  • ロイヤリティの滞納があった場合は全額の支払いプラス違約金が発生

 

フランチャイズに加盟して便利屋をしていれば安定した収入が保証されるというわけではありません。当サイトでは定期的に店舗数の調査を行っていますが、数が減り続けているフランチャイズは実際にあります。

 

また、便利屋だけではなくフランチャイズ全体的に言えることですが、フランチャイズ本部が急にロイヤリティの値上げを言って来たり、加盟時に説明がなかったような費用を言ってきたりすることもあります。

 

そのため、経営悪化によりフランチャイズを辞めなくてはならない方も出てきます。

 

フランチャイズ契約を辞めるとなった場合に、ロイヤリティの〇ヶ月分の違約金が発生したり、ロイヤリティの滞納があった場合は全額の支払いプラス違約金が発生するようなこともあるそうです。

 

辞めたいと打診してもすんなりと受け入れてくれる本部であればよいですが、なかなか受理してもらえないという事も。契約書をもって法律相談をうけることをおすすめします。

 

フランチャイズ契約に関する法律情報に詳しい弁護士の先生も多数いらっしゃいます。

 

辞めたいのにやめられないという場合はフランチャイズ・ビジネス専門のコンサルタントの方に無料相談できる窓口もありますので、ぜひご利用ください。(フランチャイズ相談センター

 

関連記事:便利屋フランチャイズの競業避止義務|フランチャイズ脱退・独立

便利屋お助け本舗の収支とロイヤリティの割合は?

「定額方式」でのロイヤリティの支払いは、収支のどれくらいの割合となるのか見ていきましょう。

便利屋お助け本舗の月次利益モデル(経営者1名の場合)の例です。(参考資料:フランチャイズ比較.net「便利屋お助け本舗」のページ

ロイヤリティ料金は総収入の5.4%を占めるということがわかりました。

お助け本舗

月間売上※税別価格

項目
売上
お掃除・片付け
178,500円
家具・荷物の移動
165,000円
代行業務
117,500円
引っ越し手伝い
103,500円
庭仕事
73,500円
不用品処分お手伝い
132,000円
家具の組み立て
66,000円
その他
89,000
売上合計
925,000円

月間経費※税別価格

項目
費用
ロイヤリティ
50,000円
車両費・燃料費
40,000円
宣伝広告費
30,000円
消耗品費
20,000円
その他
20,000円
合計
160,000円

月間利益※税別価格

765,000円

売上の例において、ロイヤリティがどれくらいの割合を占めるのか見ていきます。

(50,000円 ÷ 925,000円) × 100 = 5.4%

飲食店の場合のロイヤリティの相場は3~10%、学習塾では10~30%、コンビニエンスストアで30~60%とフランチャイズによって相場は違いますが、5%程度であれば負担は軽いといえます。

売上が多ければロイヤリティを引かれても充分利益が見込めるので、初期投資も早く回収できます。

しかし、売上が少ない時期はロイヤリティの負担が大きいので、経費の見直しや広告戦略の練り直しなど経営全般を見直して改善しなければいけません。

(50,000円 ÷ 500,000円) × 100 = 10%

もしも売上が50万だったとすると、ロイヤリティは10%になります。売上が少ない時期にこそ、本部のサポートやアドバイスを受けることが必要です。本部との継続的なコミュニケーションを保つようにしましょう。

どのぐらい稼げますか?

1日の平均として、労働時間は5.4時間、作業件数は3.7件、売り上げは約3.9万円が平均となります。

稼働数を25日とすると1ヶ月で97万円前後の売上げとなります。

引用:【便利屋お助け本舗】公式サイト・よくある質問

詳しい情報はこちら


もちろん、これは一例として掲載されたものなので、実際にはもっと多い場合も、少ない場合もあります。そして、開業して1年で低迷する方もいれば、数年で年商1億を超えて法人化する方もいます。

儲かるか、儲からないかは開業者しだいです。

ロイヤリティは安いほうがいい訳ではない

ロイヤリティの3つのパターン

 

  • 便利屋で多い!毎月決まった固定料金の『定額方式』
  • 飲食店で多い!売上により変動する『売上歩合方式』
  • コンビニで多い!売上総利益に対して支払いが必要になる『粗利分配方式』

 

売上の応じてロイヤリティが変動するような場合、売上が上がるほど支払う額も多くなり負担になってしまいます。

 

フランチャイズチェーンとしてのブランド力はもちろん、知名度や市場価値、提供してもらう研修システムなども考慮して選ぶことが求められます。また、加盟店の伸び率や本部が新しい事にチャレンジをしているかなどもチェックしておきましょう。

 

伸び率は当サイト独自で調査した店舗数のデータを参考にどうぞ(便利屋フランチャイズ6社の店舗数を比較)。

 

これからオーナーとしてやっていくことを考えているのならば、様々な視点から納得いくまで調査・検証して選ぶようにしてください。

ロイヤリティとは?

ロイヤリティは運営のサポートの対価?

 

ロイヤリティは本部からのサポート量・質の対価だと思うとします。

 

  • サポートを必要とするオープンして間もないA店
  • 開業して数年たつベテラン加盟店のB店

 

A店 B店
サポート量 多い 少ない
ロイヤリティ(固定) 5万円 5万円

ロイヤリティ
(利益の30%)

月50万円の利益の場合
15万円

月100万円の利益の場合
30万円

 

例えば5万円の同じロイヤリティを払うとしても、サポートを多く受けているA店と、サポートもなく自立しているB店はサポートが必要としない状態で5万円の支払いが必要となります。

 

これが売上歩合方式となった場合はどうでしょうか?月50万円の利益のA店はサポートも充分受けて15万円ロイヤリティとして支払います。月100万円の利益のB店はサポートはほぼない状態で30万円ロイヤリティとして支払います。

 

自分がほしいと思っているサポートが十分受けることができれば満足ですが、ベテラン加盟店となった場合、ロイヤリティは運営のサポートの対価ではないと考えた方がよいでしょう。

 

便利屋フランチャイズで良いのは、多くの企業がロイヤリティを定額方式にしているという部分です。

 

世の中には多くのフランチャイズがありますが、売上歩合方式で売上の〇%としている所は多く、成功すればするほど払わなければいけないしくみがある場合が多いのです。

 

フランチャイズ企業自体はフランチャイズに至るまで、ゼロからお店を作り上げているので、その企業そのものが素晴らしいということがわかります。加盟金やロイヤリティをはその企業努力を、お金を支払うことで看板を背負わせてもらうことができるのです。

 

お金を払ってでも加盟したくなる理由がある本部なのか

 

成功して、本部から手が離れたB店は、今後本部からのメリットはないのでしょうか?成功したお店はオーナーの努力もありますが、そこに何かしらの成功要素となるポイントがある場合もあります。

 

すぐれた本部であれば、その成功要素をフィードバックして他の店舗へと伝え、フランチャイズがより大きく育つことになります。

 

成功要素を多く積み重ねて、低リスク・安定リターンを生み出す力こそが、大手のフランチャイズがやってきたことです。お金を払ってでも加盟したくなる理由が大手フランチャイズにはあるのです。

 

フランチャイズでの企業は数字で判断せずに、資料を取り寄せたり、説明会に参加して、本部の方の様子を見ることも大事です。

 

このロイヤリティを支払い続けることを不満に感じてしまう方はフランチャイズに加盟しない方がよいでしょう。このような考えの方は個人での開業をおすすめしたいと思います。

 

 

便利屋の知名度としてのロイヤリティ

 

「便利屋って怪しい」「便利屋って何するところ?」というイメージの方がいるように、まだ全国的に定着している職業ではないようです。しかし、テレビやインターネットの広告などで有名な便利屋は、便利屋がない地域でも知名度があるため活動しやすいようです。

 

大手のフランチャイズではロイヤリティの額が大きい反面、研修の充実・開業後のサポートがあり、本部から仕事を紹介してもらうこともあります。大手では本部のホームページに検索でたどり着いた方が依頼し、その依頼を振り分けてもらえるしくみもあります。

 

ロイヤリティを支払ってでもフランチャイズに加盟した方がメリットが多いということはあるのです。

フランチャイズ選びは慎重に

フランチャイズで便利屋を開業しようと思っている方は、月々のロイヤリティについても考えておかなければなりません。

 

ロイヤリティは一見たいした額ではないように感じるかもしれません。しかし、安定した収入があればいいのですが、本部の経営ノウハウ研修で覚えたとしても、、立地や経営方法によってはあまり利益が上がらないということも考えられます。

 

様々な面を見比べて、フランチャイズは慎重に選ぶことが重要です。

 

フランチャイズではなく、自分でイチから便利屋を開業しようとお考えなら、現役の便利屋の私が相談にのりますので、ぜひお声掛けください。

 

管理人の紹介

 

サイト運営者の株式会社ウェブグロースの代表取締役の堀場です。町田市の地域密着の便利屋困りごと解決本舗の創業者でもあります。

 

もともとウェブ集客や集客全般が得意だったので、そこまで困らずにスタートアップすることができました。これから開業しようと考えている方は、私が便利屋についてビジネス目線で語ったnoteがあるので、もしよかったら読んでみてください。

 

この記事は実際に便利屋を0からはじめてみて、実際にやってみた経験や自分が思った素直なことをまとめてみました。

 

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