便利屋を開業して一番心配なのは、「お客さんからの依頼がちゃんとあるのか?」という点です。
便利屋の集客のメインはポスティングといったチラシ配布ですが、ホームページを見て見積もりを依頼する方も多くいます。便利屋とWEB集客は相性がよく、切っても切り離せない関係にあるのです。
実際に年々増えているのが、遠方に住む子どもが、高齢になった親を心配して、ホームページで便利屋を探して見守りをお願いするという事例です。便利屋は子どもよりも身近な存在になることもあります。
ここでは便利屋フランチャイズのチラシ配布(ポスティング)・WEB集客を比較して見ていきましょう。
※すでに便利屋を開業していて「便利屋の仕事がない」とお困りの方はコンサルティングサービスをおすすめします。「チラシ・ホームページでの集客のコツ」をどうぞ。
管理人のnoteにも集客についての関連記事があるのでどうぞご覧ください >>うまくいっていない便利屋の共通点
創業35年、全国に100店舗ほどありフジTV 「とくダネ!」、TBS「白熱ライブビビット」などメディアでの露出も多く、知名度も高い便利屋です。
情報系のテレビ番組にも頻繁に出ているので、チラシを見たお客さんが「あのテレビで見た便利屋さん」と覚えてくれていることも。
WEB集客について
資機材費(660,000円(税込))の中にホームページ制作代が含まれています。「便利屋さんファミリー」で検索すると出てくる公式サイトは、「見積もりフォーム」と「フリーダイヤル」が用意されているので、どの地域の方かたも依頼を受けることが可能です。
チラシ集客について
チラシやテレビといった情報は、インターネットを使わない高齢者のところへも届きやすく、本当に困っているからこそ利用してくれます。特にオープンのチラシは「お試しキャンペーン」や「〇%割引」といった便利屋のサービスを知ってもらうために、利用しやすいしくみが準備してあります。
開業コースは2つ用意されており、あまり予算がないけれど便利屋としての技術を得たいという方も開業しやすいしくみがあります。
『自由開業コース』の方は加盟金やロイヤリティがないですが、便利屋総合保証や技術経営・営業面でのサポートを受けることができません。
『加盟コース』ならば、開業キット60万円の支払いが必要な代わりに、店舗専用のホームページの作成や広告チラシも本部が行ってくれるので、集客もとても楽にできます。
スタートパックという費用(363,000円)があり、開業支援費用(3日間)・HP作成費用と記載されています。こちらは2022年の調査では275,000円でしたが、2023年10月現在の調査では363,000円に変更されていました。
WEB集客について
家工房のお客様用のサイトを見てみると、全国にある店舗の紹介や新しい店舗の紹介が掲載されています。顔写真・住所・店長のお名前とそれぞれの店舗へのリンクがあります。「御用聞きメニュー」「事例紹介」「ブログ」とわかりやすい構成で、スマートフォンでも利用しやすいフォーマットです。
チラシ集客について
配布するチラシは本部で用意してもらえるので、一人で開業している方も負担になることはありません。
開業支援があるので開業前のチラシの配布から、電話の対応、見積もりなどもスーパーバイザーと同行してもらうことができるので安心です。他社との違いはお礼状やニュースレターといった一度利用した方へのフォローも充実している所にあります。
便利屋を大きく発展させえるためにはリピーターという役割が非常に重要です。これは家工房の本部である株式会社HITOSUKEが様々なフランチャイズ事業を展開しているので、多くのフランチャイズビジネスのノウハウがあるからだといえます。
開業後に集客方法で困った場合は、本部にいつでも聞くことができます。そして、他の店舗の方と定期的に研修を受けることもできるので、集客についてはもちろん、作業や接客についても他の店舗の良いところを学ぶことができます。
(※参照:おうちの御用聞き「家工房」公式サイトのオーナーの声のページより)
このように、開業者の方の口コミを見ても、チラシのみで集客ができていることがわかります。チラシは地元に住んでいるファミリー層や主婦層、高齢者がターゲットなのでピッタリです。
一度の配布で反応がなくても、回を重ねるごとに認知度が高まる効果もあるので、便利屋を新聞広告チラシはとても相性がいいことがわかります。
1990年創業の便利屋ベンリーは、便利屋のフランチャイズとして全国に200店舗以上あります。ベンリーの生活支援サービス事業化とワンストップサービスの仕組みづくりとして必要な要素を3つ上げています。
この②で上げていることこそ、集客の仕組みづくりです。ワンストップサービスとは様々なサービスを一本化するという意味で使われますが、様々なサービスを提供するベンリーだからこそ必要になる運営方法です。
WEB集客について
ホームページの制作についての記載はありませんが、本部のホームページと、それぞれの店舗のホームページもあります。本部のホームページでは新規店舗の紹介もあり、そこで見積もりもできる利用者にとっては使い勝手のよいサイトです。
チラシについて
オープンする際は開業地域の駅やスーパーなどで手渡しでのチラシ配布ポスティングや、不動産会社や飲食店などの事業所への営業活動などが本部のサポートもある状態で行われます。
オープン後は店長会議や本部の方が店舗に訪問し指導をすることもあります。定期的にテレビ会議なども行われるので、集客がうまくいかない場合でも本部の方にいつでも相談することが可能です。
2011年設立で、現在全国に約250店舗という急成長しているフランチャイズの便利屋です。開業するときに、販促・書類一式で817,143円かかります。その中には、こうした集客に必要なアイテムが用意されています。
WEB集客について
「便利屋 お助け本舗」で検索を行うとすぐにお住まいの地域のページにたどり着くことができます。わかりやすい料金体系なので、どんな年代の方でも利用しやすいようです。
チラシ集客について
集客アイテムとしてこのようなチラシも用意されており、テレビやラジオ、雑誌、WEB広告などにも露出しているので、チラシを手にした方が、「あっ!きいたことある!」と感じる方も多いようです。
開業後も本部がしっかりとバックアップしてくれるので、初心者の方も安心して開業することができます。
2009年設立で創業10年、困りごとを解決するために作られた女性スタッフだけの便利屋をウリにしており、関東を中心に15店舗あります。「フランチャイズ」と「代理店」の2つの開業方法があり選べる形です。
WEB集客について
ホームページの制作については記載がありませんが、本部のホームページで新規店舗の紹介や、各店舗の紹介ページもあります。
チラシ集客について
記載がありません。
チラシでの集客について
便利屋のフランチャイズを見てみると、チラシでの集客が目立ちます。オープンするに当たって、自社のブランド力や強みをアピールするにはチラシは大きく役に立ちます。
チラシの配布は開業する時の資機材費・販促費に含まれているところが多いようです。しかし、それでお客様の反応が悪かった場合、複数回のチラシ配布が必要になります。
そもそも、チラシを多くのお客様に見てもらうためには、どれくらいコストがかかるのか見ていきましょう。
チラシ配布にかかる費用
便利屋の集客において、チラシが最も反応が早いツールであることは間違いありません。便利屋を実際に経営している管理人はチラシは、「5~10万枚まかなければ効果はない」と思っています。
とにかくコツコツとチラシを撒くことが一番です。これは、フランチャイズであってもなくても同じです。「チラシを配布しても反応がない・・・」と本部に相談しても、さらに本部からは「新聞折り込みチラシを追加しなさい」という答えしか返ってこない場合も。
こういった場合、チラシ代金と折り込み代金ばかりがかさみます。
新聞折り込みチラシの料金の相場
A5・B5 |
2.7~4.7円 |
---|---|
A4・B4 |
3.3~5.6円 |
A3・B3 |
4.6~9.7円 |
都市部では安く、都市部から離れた地域になるほど金額が上がる傾向にあります。地域によって細かく料金が違うので、開業地域をリサーチしてみてください。
例)30,000枚のチラシを配布する
チラシは1枚3円とすれば30,000×3円=90,000円
折り込み料金が2.7円なら30,000×2.7円=81,000円
合計 171,000円
チラシは1枚5円とすれば30,000×5円=150,000円
折り込み料金が3.3円なら30,000×3.3円=99,000円
合計 249,000円
新聞折り込みチラシの場合、これだけお金をかけて広告を打ち出して売り上げが出ても、事務所や様々な経費を差し引いてもプラスにならないこともあります。
チラシでの集客【ポスティング】について
自分の空き時間を使ってポスティングをするのであれば新聞折り込み料金はかかりません。開業してすぐで仕事の依頼が少ないのであれば、その空いた時間を使ってどんどんポスティングしていきましょう。
また、自分の足を使って地域の方にポスティングして回ると、どのような場所にどんな方が住んでいるかがわかります。また、直接手渡しすることで親近感をもってもらったり、地理がわかるので仕事に結びついた時に効率よく仕事をすることもできます。
インターネットの環境がない高齢者の依頼の多くは、新聞折り込みチラシやポスティングでの反応となるため、時間はかかりますが必要な手段です。
自分でポスティングをして地域を回ったなかで気づいたことを、次のチラシ作りに生かすこともできます。ただし、ポスティングがNGのマンションやアパートもあるので、そういった方にはフリーペーパーや電話帳など別の方法での集客が必要です。
日常生活の中で困ったことがあれば、すぐにスマホで検索するという方は多いでしょう。
そんな時に、「どこにある会社か?」「どんな人がどんな依頼に対応してくれるのか」という情報がひと目でわかるホームページをビジネスツールとして使わない手はないです。
この4つは抑えておくことをおすすめします。特にSNSは無料で始められるので使わない手はないです。フランチャイズでは本部のホームページがあるからと安心してしまいがちですが、ブログやTwitterで連動すれば、どのような作業をしてくれるのかもわかるのでお客さんによいアピールになります。
自分のオリジナルのホームページがあれば、人柄・親しみやすさを知ってもらうきっかけにもなるのでおすすめです。
注意点として、フランチャイズ側がオリジナルのホームページを作ることを禁止したり、SNSの利用を制限している場合もあるので確認してはじめましょう。
こういったツールを利用して便利屋を運営したいという方は、フランチャイズに加盟せずに、自分で便利屋を開業するということをおすすめします。
便利屋を誰にも教わらずに自分で開業することは、普段の生活に密接した仕事なのでむずかしい事ではありません。しかし、経営や集客という部分に関しては、未経験の方では難しい部分も出てきます。
フランチャイズではなく、個人経営で開業したいという方は塾やコンサルを利用することをおすすめします。経営が安定するために必要なノウハウを教えてもらえる、全国にある便利屋の塾やコンサルについて調べてみました。
株式会社ウェブグロース
管理人は町田市で「困りごと解決本舗」という便利屋を経営しつつ、便利屋をやりたいという方のコンサルティングサービスや開業支援を行っています。
ご希望の方は30分~1時間くらいの無料相談も受け付けていますので、まずは無料メール相談にてご連絡ください。無理な売り込みや後追い営業などは一切やっていませんのでご安心ください。
公式サイト | https://webgrowth.co.jp/ |
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代表者 | 東京都町田市野津田町731 スロープトンハイツ302 |
便利屋コンサルティング
長く続いている便利屋、リピート率が高い便利屋にある特徴について知るために、まずは無料相談がおすすめです。便利屋での就業体験もできるので、これから便利屋をやってみようと思っている方に特におすすめ。
ネットでの集客ノウハウを教えてもらうには、お試し3ヶ月パック(1ヶ月30,000円)。新規開業パックなどもあるので、自分に足りないものを補うという部分に関してもおすすめです。
公式サイト | https://benriyaconsultant.wixsite.com/home |
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住所 | 東京都中央区銀座1-15-7MAC銀座ビル3階 |
合同会社アルファサービス
北海道で便利屋のフランチャイズではなく、便利屋の開業支援を行っている企業です。某フランチャイズ店にいたからこそわかるフランチャイズのメリット・デメリットを明らかにされています。
必要最低限の研修で便利屋になれるしくみを作り、ローコストな経営を目指したい方はお話を聞いてみるのもよいでしょう。
公式サイト | https://cloud-line.com/aservice/ |
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住所 | 札幌市白石区川北1条1丁目11-3 |
管理人の紹介
サイト運営者の株式会社ウェブグロースの代表取締役の堀場です。町田市の地域密着の便利屋困りごと解決本舗の創業者でもあります。
もともとウェブ集客や集客全般が得意だったので、そこまで困らずにスタートアップすることができました。これから開業しようと考えている方は、私が便利屋についてビジネス目線で語ったnoteがあるので、もしよかったら読んでみてください。
この記事は実際に便利屋を0からはじめてみて、実際にやってみた経験や自分が思った素直なことをまとめてみました。
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