便利屋フランチャイズの失敗例とトラブル防止についてまとめました。現役の便利屋が失敗例や対策方法をわかりやすく解説いたします。

便利屋フランチャイズでの開業を失敗しないために知っておくべき対策方法

失敗

 

便利屋は300万円ほどで開業できるので、開業資金を回収するまでの期間が短く、脱サラや転職を検討している人から注目を集めています。

 

「便利屋をフランチャイズで開業すれば失敗することはない。」というのは甘い考えです。

 

管理人は現役の便利屋ですが、「フランチャイズの便利屋を経営しているけれど仕事がない」と相談を受けることがあります。

 

便利屋の開業が失敗する原因と、現役の便利屋である管理人が教える対策方法をまとめました。

 

成功の秘訣は『フランチャイズ選び』『お金のシミュレーション』『集客力を高める』この3つにあると考えます。

 

資金計画のがうまくいかず失敗

開業資金のある程度の目安はそれぞれのフランチャイズのホームページや説明会で知ることはできます。

 

しかし、その他にかかる費用は開業してみなければ分からない部分もあります。

 

そのため、「すぐに集客できるので安心です」「仕事がないと困ることはありません」という説明を受けたとしても、自己資金は多めに用意しておくことをおすすめします。

 

目安としては半年以上、理想は1年分くらいの生活費があれば、かなり戦略的に経営することができます。弊社の例でも起業後半年の売上は50万にも満たなかったです。

 

対策方法①店舗無しで開業

 

店舗なしでの経営ができる便利屋フランチャイズを利用すると、1人で開業できるうえに、店舗の家賃も必要ありません。低コストで開業できるのでコスパのよい開業方法となります。

 

また、本業を行いながら副業で開業するというのも一つの手です。フランチャイズの6社のうち3社は副業での開業が可能で、便利屋さんファミリーは加盟せずに個人での開業が可能なので、実質副業での開業ができることになります。

 

 

対策方法②開業資金はローンを組む

 

手元にお金は残しつつ、開業資金をローンで借りて開業するという方法もあります。

 

初めての企業では銀行などの金融機関も慎重になるため、なかなか融資がおりない場合もあるので、フランチャイズ側が準備したローンが組めるという場合は利用するのも一つの手です

 

 

 

失敗したフランチャイズの情報は基本的に開示してありません。「家工房」が行っているYouTubeでは、【『解約』『撤退』『失敗』した加盟店の真実とは】という動画が作られています。

 

この中でも失敗例としてお金の問題が出てきています。事業説明会でも「お金は借りた方が良い」という風な話はするのだそうです。

フランチャイズ選びで失敗

未経験からのスタートでも経営できるように、便利屋のフランチャイズでは多くの研修が用意されています。実践の研修はもちろん、経営するうえで大切なノウハウもきちんと教えてもらえます。

 

開業資金の安さ重視で選んでしまうと、本部からのサポートが少ないと感じたり、経営面ではサポートがない場合も。

 

便利屋には様々な依頼がくるので、「できないこと」が出てしまいます。そういう時に、フォローしてくれる本部であったり、仲間が近くにいることが重要になります。

 

「経営者としての能力」「便利屋としての能力」も大切ですが、事業を大きくしていくうえで、「人を育てる能力」なども必要です。いずれかの能力が不足しているのであれば、積極的な姿勢でカバーしてくことになります。

 

オーナーになったということで安心したり、本部まかせにしてしまうと失敗してしまいます。オーナーになったことに満足せず、現場を把握して自分自身も成長することを目標としましょう。

 

本部からのサポートについての情報を集めて比較した記事はこちらです。

 

対策方法①研修・サポートがある

 

どのフランチャイズも開業までに研修期間があり、未経験の方も安心して開業できるようなしくみがあります。

 

開業した後も本部からのサポートが充実しており、開業後にも定期的にフォローアップ研修が用意され、技術・経営のスキルアップが図れます。

 

 

対策方法②オーナー同士の繋がりがある

 

例えば家工房ならばオーナー同士で情報交換・情報共有できるので、開業地域に同業者がいないという方も気軽に相談できる仲間づくりができます。

 

また、便利屋お助け本舗では忙しい時期などは、本部や近くの店舗同士が協力しあうということも紹介されていました。

 

 

対策方法③万が一の保証がある

 

万が一の保険がある便利屋フランチャイズもあります。引っ越しをする場合、物を壊してしまったりすることはありますがそういう時でも安心です。

 

集客ができなくて失敗

便利屋のフランチャイズの中には、チラシの配布やホームページを作ってくれるところがあります。しかし、それだけでは継続的な集客は見込めません。

 

ポスティングなど継続的にやっていくことが、リピーターの獲得へとつながります。便利屋は成長過程にあるフランチャイズなので、同じ地域にライバル店や同じ加盟店が出店することも考えられるので、ポスティングといった地道な努力が必要です。

 

 

対策方法①集客方法の実積がある

 

便利屋の一番のターゲットは開業地域に住んでいるファミリー層や主婦層、高齢者です。インターネットのホームページやSNSでの発信も重要ですが、新聞広告やポスティングできるチラシが有効です。

 

便利屋お助け本舗 便利屋お助けマスター 町の便利屋さんファミリー くらしのパートナー 便利屋七福神 おうちの御用聞き家工房
プラットフォーム ミツモア・くらしのマーケット ミツモア・くらしのマーケット くらしのマーケット ミツモア ミツモア・くらしのマーケット
WEB制作
チラシ 大小各1万枚 折込/3万部・A4/1万部 記載なし 折込10万部

 

インターネットで集客

 

SNSは無料で情報が拡散できるので、便利屋の情報を拡散するにはもってこいのツールです。今までやってきたことがないという方も、Facebook・Twitter・Instagramの活用をおすすめします。

 

本部が行っている公式のものから集客はほぼないと思っていてください。フランチャイズの中で伸びている店舗はチラシやホームページも自前でやっているところが多いです。

 

どのような依頼を受けて、どのように対処しているのかを写真のビフォーアフターにすると、SNSを通して見ている方も安心して依頼してくれます。Twitterは拡散性も高いので、若い利用客を増やしたいという方におすすめです。

 

対策方法②様々なWEB媒体を利用する

 

管理人が経営する便利屋では4年間の月日と200万以上のお金を払って、様々な媒体を活用して集客を行ってきました。

 

タウンページ掲載・タウンページ同梱折込チラシ・バス広告・タクシー広告・福利厚生の雑誌掲載・新聞折込(読売新聞)・市役所の封筒・郵便局の封筒・地域雑誌への掲載・折込チラシ・など

 

他にはウェブのポータルサイトにも登録して使ったことがあります。

 

 

フランチャイズ契約に制限がある場合も

 

フランチャイズによっては開業する場所を指定されたり、備品についても指定があり、チラシの作成や配布方法やインターネットと使った集客に制限がある場合もあります。

 

管理人が調査した結果、便利屋フランチャイズでは「ミツモア」や「くらしのマーケット」などのプラットフォームに参加することへの制限はないようです。

田舎で開業して失敗

便利屋は利用するお客様がいるから事業として成り立ちます。フランチャイズの店舗数を見ても、都会の方がフランチャイズ便利屋が多いことがわかります(※フランチャイズの詳しい店舗数の情報はこちら)。

 

4年間ほど店舗のデータを調査していますが、便利屋はこの4年で増えましたが増えているのは都会ばかりです。地方の便利屋は閉店しているところもあります。

 

閉店の事情はわからないですし、閉店=失敗とは言い切れません。しかし、加盟店が増えないということは、便利屋は田舎には向いてないのではないかと考えてしまいがちです。

 

田舎は都会と比べて人口が少ない上に、人によっては周囲の人の目を気にして利用しないという方もいます。このようにデメリットはありますが、田舎で開業するメリットもあります。

 

  • 開業費が安く済み、運営資金も抑えることができる。
  • 競合があまりいない。
  • 人間関係が蜜なので口コミで広がりやすい。

 

便利屋.comやエキテン、くらしのマーケットで登録されている便利屋のサービスを調査すると、フランチャイズの便利屋は地方に少ないですが、個人で便利屋をしている所は多いことがわかりました。

 

便利屋フランチャイズが少ない九州の例

便利屋フランチャイズ 便利屋.comで調査した便利屋の数
福岡 24 182
佐賀 2 17
長崎 3 31
熊本 6 34
大分 6 34
宮崎 4 30
鹿児島 4 30
沖縄 5 17

 

「便利屋・代行サービス」として検索されてでたものなので、便利屋だけでなく、不用品回収業者や、ハウスクリーニング業者、遺品整理業者、ゴミ屋敷の片付け業者なども含まれています。

 

開業資金が高額で月々のロイヤリティの支払いが必要なフランチャイズは、田舎での開業には向いていないけれど、個人経営の便利屋であれば経営できることがわかります。

 

開業する地域のニーズを調査して、その地域ならではの人付き合いを学び、積極的にアピールすることが必要です。

 

便利屋で必要な資格はある

便利屋のフランチャイズの広告で、「無資格OK」と記載がある場合があります。

 

「無資格」でも経営できなくはないですが、便利屋として経営していくなかで、許可書や免許が必要な場合があるので抑えておきましょう。

 

不用品回収や引っ越しといった業務は年間通して依頼がくるものです。不用品の回収ならば、「産業廃棄物収集運搬業の許可」が必要ですし、引っ越しであれば、「貨物軽自動車運送事業」といった申請が必要です。

 

古物商許可 不用品を引き取って販売する
産業廃棄物収集運搬業の許可 一般家庭のごみなどの廃棄物を処分するために処理場まで運ぶ
運送事業の認可 引越し事業、「貨物軽自動車運送事業」か「一般自動車貨物運送事業」のいずれかで申請
電気工事士(第一種、第二種) コンセントの交換など電気工事に関わる仕事を請け負う
第一種動物取扱業の「保管」登録 ペットシッターの仕事を請け負う

 

この他に資格ではありませんが、パソコンやスマートフォンを使って情報を発信するスキルもあると、チラシのポスティングとは違った集客ができるのでおすすめします。

 

便利屋を差別化!『便利屋+〇〇』最新フランチャイズ情報はこちら>>

 

資格をもっているのであれば、もっているものをチラシやホームページでアピールしましょう。

 

自分がもってない資格で依頼が来るようであれば、知り合いの資格をもっている便利屋に委託するという手もあります。同じ地域で便利屋の知り合いがいないという方は、当サイトで案内しているコミュニティをご利用ください。

 

また、持っていない資格の作業を依頼されたら困るという方は、依頼できない仕事として記載しておいてもよいでしょう。

フランチャイズが向いておらず失敗

「自由に自分のやりたいように好きにやりたい!」という起業家資質が強い方はフランチャイズは不向きです。

 

「家工房」が行っているYouTubeでもオーナー同士の助言を聞かなかったり、スーパーバイザーからの言葉を聞かなかったりするようなオーナーさんがいるという話が出てきます。そういった方はフランチャイズではなく個人での開業がおすすめです。

 

フランチャイズ加盟の3つのデメリット

  • ロイヤリティが発生し続ける
  • 契約内容や運営方法の制限
  • イメージの損失によるリスク

 

特にデメリットのなかでも、『フランチャイズで開業したけど制限が多くて自分には合わなかった』、という方は多い印象です。

まとめ

この他にも、顧客対応の重要性も上げられます。「丁寧なコミュニケーション」や「トラブル対応」といった、お客様との関係も大切にしましょう。

 

Googleの口コミはお店を選ぶ際に重要にする人も多いので、利用して頂いた方に口コミを依頼するのもおすすめです。良い口コミがくるとより質の高いサービスを提供したいという気持ちになるので相乗効果が生まれます。

 

セミナーや研修会、資格取得など学習とスキルアップにもどんどんチャレンジしましょう。

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当サイトの管理人は便利屋の経営をしています。

 

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